夏の睡眠の質が落ちる理由
- 栄養医療研究所
- 8月7日
- 読了時間: 3分

夏になると「寝つきが悪い」「夜中に何度も目が覚める」「朝起きても疲れが残っている」
そんな“夏の睡眠トラブル”を感じる人が一気に増えます。
実はこれ、単なる暑さのせいではなく、深部体温とメラトニンの働きが大きく関係しています。
ここでは、夏に睡眠の質が落ちる理由と、改善のために必要な栄養素について解説します。

1. 夏は「深部体温」が下がらず眠れない
人は眠るとき、体の中心の温度(深部体温)が下がることで眠気が訪れます。
しかし夏は、気温が高く湿度が高いまた夜になっても気温が下がらないため深部体温がうまく下がらないのです。
深部体温が下がらないと、寝つきが悪くなったり、浅い眠りが続く、また夜中に目が覚めるといった睡眠の質の低下につながります。

2. エアコンの使い方で睡眠の質が変わる
「エアコンをつけっぱなしで寝るのは良くない」と思われがちですが、医学的には適切な温度でつけっぱなしの方が睡眠の質は上がるとされています。
理想は室温が26〜27℃、湿度が50〜60%が良いとされていて、深部体温が下がりやすくなり、眠りが深くなります。

3. メラトニンは“光”と“栄養”で作られる
睡眠ホルモンであるメラトニンは、朝の光・夜の暗さ・栄養(トリプトファン・鉄・ビタミンB6)によって作られます。
夏は日が長く、夜が明るいまた疲労から食欲が落ちて栄養不足になりやすい、これらが重なり、メラトニンが作られにくくなるのです。

4. メラトニン生成に必要な栄養素
✔ トリプトファン(メラトニンの材料)→卵、納豆、豆腐、バナナ、チーズ
✔ 鉄(メラトニン生成の補助)→赤身肉、レバー、あさり、ほうれん草
✔ ビタミンB6(メラトニンの変換を助ける)→鮭、鶏むね肉、にんにく、バナナ
夏は食欲が落ちやすいので、「バナナ+ヨーグルト」「豆腐+鮭」「卵+ほうれん草」など、軽く食べられる組み合わせにすると良いでしょう。

5. 寝る前の“体温コントロール”が睡眠の質を決める
深部体温を下げるためには、寝る1時間前のぬるめのシャワー(38〜40℃) が効果的。
一度体温を上げることで、その後に深部体温がスッと下がり、眠気が訪れやすくなります。
まとめ
夏に睡眠の質が落ちる大きな原因は、深部体温が下がりにくいことと、睡眠ホルモンであるメラトニンが作られにくくなることにあります。
暑さや湿度の高さ、夜の明るさ、そして夏特有の食欲低下が重なることで、眠りが浅くなり、疲れが取れにくい状態が続いてしまいます。
だからこそ、エアコンで適切な温度を保ち、寝る前の体温コントロールを行い、トリプトファン・鉄・ビタミンB6といったメラトニン生成に必要な栄養素を意識して補うことが大切です。
暑さが続く季節こそ、質の良い眠りで体を整えていきましょう。




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